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台湾の言葉と文化

早速花蓮市での生活が始まり、最初に言葉の洗礼を受け、これには些か戸惑いかつコミュニケーションギャップに落胆した。

 

私は、多少の北京語と英語の嗜みは身につけているつもりであると自分自身そのように思っていた。

 

市場や街角での会話は、時に全く会話が通じないか、チグハグな会話になる時も度々、どうも私の話す北京語が良く通じないらしい。

 

 

些かガッカリ落胆していると、時に綺麗な北京語の話者に出会う。

 

しかし、その喜びもつかの間、又会話に支障を来し、これはどうも私の話す北京語は、所詮テレビ語学で使い物にならないのではと些か自身を失い、当惑しながら宿のオーナーや地元ボランテアの方々にこの事を尋ねてみた。

 

皆さんの話を総合して考えると、どうも私の北京語の語学力の低さだけが原因ではないらしく、台湾(中華民国)の歴史(現代史)と、台湾人が使う言葉の間に深い関係があるこを教えて頂き、早速歴史(現代史)を読み、現地の方にもお教え頂いた。

 

現地の理解が進むにつれ、この国の言葉(文化)と歴史は複雑な関係を知り、同時にこの国の言葉の多様性にも初めて気が付き、改めて興味を強く引かれ始めた。

 

 

日本では母語、公用語、国語と言えば、方言は有っても日本語と答え、日本国内どこに行っても日本語が通じるとのが当然日本人なら誰でもそう思う。

 

台湾ロングステイ又、外国人には英語が通じると思うのも、これまた殆どの日本人はみなその様に思っている。

 

外国では、この当然と思う事が時に当然で無いことが多く、ここ台湾でも私が考えていた当然が(台湾は中華系の人がいて北京語を大概話す、又英語も話す)、見当違いでありいささか驚いた。

 

台湾は、凡そ2千3百万人の人々が住んでいる国であるが、その約74、5パーセントの人々の母語は、ホーロー語(台湾語とも言うが詳細は省略)、残りの約13、2パーセントの人々の母語が客家語、残り9,9パーセントの外省人(中国大陸系の人々で戦後台湾にやってきた人々。

 

北京語や上海語等などの多種の話者で北京語を母語とする話者は少ないといわれている。

 

残り2,4パーセントの人は、現住民の母語(原住民と呼ばれる地付きの人々の多様な言語)。

 

しかし、これらの言葉の分類は、大ざっぱな分類で実際は、もっと多種多様な言葉が話されているそうである。

 

狭い島国の中で、このような多種多様な文化が孤立しながら他の文化と隔絶しているわけではなく、多様な文化を身につけている人々が互いに共存しながら生活いるわけである。

 

従って、生活習慣や言葉も微妙に相互に影響しあいながら今日の台湾独特の文化を作り上げたのだといわれている。

 

 

このような複合文化の中の生活様式の中では、独特の文化が生じていると言われているが、確かに食文化は、福建、客家、日本の寿司、原住民の菓子、料理、、、、など、その民族の伝統的な料理がここでは、独自の変化を遂げ台湾独特の食文化を見ることができ興味尽きないものがある。

 

中華料理とは、凡そ異なる独自の料理、味も独特で沖縄味に似たものも良く見かけた。

 

 

話しを言葉に戻す、若い人は、北京語をよく話し、高齢者には日本語が、北京語に劣らないくらい(多少大げさかもしれないが)よく通じるのが不思議な感じがした。

 

私の話す北京語が通じなかったり、或いは聞き取りに障害が生じていたのは、同じ北京語であっても現地で使われていた言葉の多様性が主な原因のようであり、それなりに納得した。

 

同じ北京語でも、当地で使われている北京語は、中国大陸で使われている標準語(普通語)との隔たりが大きく、高齢者(高齢者に限らない)などは、北京語以外の母語を常用する場合も多く、同じ台湾人でもその言葉の話者以外の人には通じないことも多いとのことも話していた。

 

同時に使用している文字も大陸で広く普及している北京語の文字(簡体字)と違い、台湾では、旧漢字(繁体字)を今でも常用し、簡体字に慣れた私には文字に慣れるまでも時間を要した。

 

又、毎日のコミュニケーションで、当地の人々が使う言葉にも年齢による層がある事にも気が付きはじめた。

 

概ね50歳以下の方々は、日常語として北京語(北京語が日常語であるが、母語かどうかは分らない)を多く使っているようで、50歳を超える高齢者はホーロー語や客家語などの話者が次第に増え、しかも日常語化しているようで、又日本語の話者も多くなっているようにも思えた。

 

当地の方々の家族内の会話はどのようになっているのだろうか。

 

二世代三世代の同居家族の会話は北京語、ホーロー語、台湾語、原住民語を適宜つかいわけながら孫と曾祖、父母間の会話を行っているのであろうか、余計な心配であるが日本人から見れば興味があり不思議な気もする。

 

機会があれば、是非調査したいと思っている。

 

面白いことに、私が街角やショッピングなどで使う言葉は、北京語で話しかけるが会話の途中ら「おれは日本語ができる」、「お前は日本人か」と話しかけてくる人が多く、又いきなり「お前は日本人か?」と問われ、「そうだ」答えると、日本語の会話が始まると言った場合が少なくない。

 

驚いた事に、花蓮の普通の家庭を訪問した時などは、いきなり日本語で会話が始まり、ここは一体何処だろうか、本当に台湾だろうかと一瞬戸惑い、不思議な感じがする。

 

加えて、この国の公用語、即ち国語は、少数派母語「北京語」であり、大凡国民の70パーセント以上の人々が使う日常多数母語ホーロー語や客家語が、公用語になっていないのは誠に不思議な気がする。

 

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