台湾ロングステイ 体験談 台東

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台東の街角

4月23日、民宿のオーナーの蔡さんが花蓮の隣の県、台東市に所用で行くが同行しないかと誘われ早速同行をお願いした。

 

いつもは、花東従谷国道9号線を南下し台東市へ行くそうなのだが、今回は私のためわざわざ遠回りになる海岸線を経由して頂き恐縮した。

 

途中幾つかの景勝地を見ながら台東市に着き、蔡オーナーは仕事に、私は市内見物を兼ねて歩きながら宿舎の原住民会館へ足を運んだ。

 

台東は、花蓮市より一回り小さい地方都市で鉄道駅は、市外地にあるためか市内バスは無く、歩くかタクシーを使う以外、市内の移動手段は無いとの事であった。

 

街が小さいので歩いてもさほど困る事はないと思い市内を歩いていると貸自転車、オートバイのレンタルショップが多く、交通事情を物語っているなと思った。

 

民宿の原住民会館は、台東県の公営の施設であるが本来は、原住民たちの会合や催しに使われているそうで普段は、一般にも開放され利用料金は、比較的安く内部も大変綺麗であった。

 

フロントで宿泊の手続きをしていると、50歳前後の女性で原住民らしい責任者が事務室から出てくるなり、ここでも「日本人か」と聞かれ「そうだと」と答えると、いきなり日本語で「私は日本人が好きだ」と言い日本には年に何度か行っていると話し始めた。

 

彼女の話では、自分は、原住民でアミ族の出身。私に向かって「原住民を知っているか?」「原住民はやさしい」としきりに説明を始めた。

 

私も「原住民の言葉と文化に大変興味をもっている」と話すと彼女は大変喜び、私が次に来た時は、アミ族の食事をしようと再会を約し名刺を交換した。

 

因みに彼女の名前は、北京語名と原住民名の両方を持ち、私には原住民名と彼女の携帯電話の番号を教えてくれた。

 

彼女の話によると、今日から明日にかけては、一人部屋が空いていないが、空いている2人部屋を今日、明日は4人部屋を1人部屋の料金で良いから使えと言われ、丁寧にお礼を言い部屋に引き揚げた。
チェックアウト時の計算では、驚いたことに、この料金から、更に10パーセントの割引きを頂いたのには感謝感激であった。

 

この民宿では、宿泊者に自転車の無料貸し出しを行っているとのこと、早速それを借りて市内見物を始めた。

台東の回転焼屋

台湾ロングステイこの町も旧日本人の居住地の跡が至る所に見ることが出来、街並みは花蓮市より一回り小さいせいか、日本の風情を良く漂わせており、明らかに日本人の姓名らしき表札がかかっている。

 

日本名を往時のまま使っているか、日系の方かは定かではないが、表札の掛った家屋があちこちにまだ相当残っている、日本文化が色濃く残っており、当地でも植民地時代の建物、施設の復元と保存が良く行きとどいているようであった。

 

旧台東駅は市民公園になっていたが、往時の鉄道施設は良く復元保存されていた。バス停、台東神社の跡地を散策しながら市内の繁華街の市場へと足を向けた。

 

市場(市内で最も大きい市場)を見物していると、菓子屋の角で20歳前後と思われる足に刺青をした一見して原住民と分かる強面の男の子が、回転焼き(日本の回転焼きと全く同じであるが形が少し小さい)を作りながら売っていた。

 

彼と話したくなり回転焼きを5個買ったところ、釣り銭が無いようで暫く探していたので「釣りは、君のチップで取ってくれ」と言うと彼は「釣り銭は僕のものでないからとれない」と言ってわざわざ隣の店まで行き小銭を崩してくれたのには感激した。

 

この若者の律義さに驚き、且つ有難く釣りを受取り、宿で多少焦げ臭いアンコの入った回転焼きを美味しく食べた。

台東市の観光案内所

台東市に着いた当日の午後、民宿の自転車を借りて、先ずは、当地の観光案内所を訪ねパンフレットと地図、観光のポイントの説明を頂きたく出かけた。

 

目指す観光案内所は、旧台東駅にあり直ぐ探しあて、中に入って見たが電灯は明々と点いているが、人の気配が無い。

 

仕方がないので入り口付近に置いてあるパンフレットや地図を探していると、中から一人の雪駄を履いた中年の男性、もう一人は原住民と分かる30歳前後の若者が現れ、私の要件も聞かずに、ここでも例の調子で「日本人か」「どこから来たか」「どうしてきたか(車か歩いて来たのか)」「観光かと」と矢継ぎ早に質問され、台東のこことここに行けと説明してくれた。

 

私の後ろで、話を聞いていた原住民の青年が、「俺が今から車で何処そこ(場所は聞き取れなかった)に連れて行ってやるからここで待っていろ」と言うなり、持っていた携帯電話で車を持って来いと誰かに話し始めたので、私は驚いて「これから原住民会館に行ってチェックインするので折角の御好意ではあるが、今は時間がないので無理だと説明し、次に来たとき宜しく頼む」と丁寧に断りを言って別れた。

 

花蓮に帰り、このことを友人に聞いて見ると、このような事は特に珍しいことではなく、よくあることだそうで、土地柄だとも言っていたのには少々驚いた。

 

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